夏の神輿祭り

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MIKOSHI SUMMER FESTIVAL

片品村では、1年を通して多くのお祭りがあります。夏の間、片品村のそれぞれの地域で‘神輿祭り’が開催されます。神道という宗教的な伝統に基づき、地元の人たちが‘神輿’という小さな神社をかついで練り歩きます。私はとても幸運なことに、片品村の活気のある5つの神輿祭りのうち、越本・東小川・花咲・鎌田という4つの地区のお祭りに参加することができました。これらの盛大なご近所同士の催しはとても面白く、ぜひ皆さんにも私のすばらしい経験を共有したいと思います。

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《越本祭りが始まる様子の写真》

はじめに、‘神輿’とは何なのでしょうか。

神輿は、基本的には神道の神社を小さくしたものです。それは日本の伝統的な漆や金属・木の細工で美しく装飾されたかごです。屋根の一番上には、‘鳳凰’という金色の不死鳥がついています。この想像上の鳥は、火や太陽・正義・忠誠・平和の象徴とされています。神輿には、日本の神道の神、つまりは自然を超越した神聖な存在が宿っています。神輿の本体は、6本の木の棒の上に据え付けられています。これらの棒は、担ぎ手が神輿を肩に乗せて運ぶためのものです。神輿はとても重いので、これを担いで村中をまわるのはとても大変で、決して容易ではないということを知っておいたほうがいいですよ。私は昨日、鎌田の神輿を担ぐのを手伝ってきましたが、それはとても重く、かなり痛かったです。昨晩家に帰ってから肩を冷やしましたが、今でも痛みが残っています。

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《越本神輿の写真》

お祭りはどのように進行するのでしょうか。

祭りで神輿を担ぐのは大抵が男性で、白や黄、青色の祭りの衣装を身にまとった男たちが、この貴重な持ち運び式の神社を肩にしっかりと乗せて運びます。このようにして、神輿は本宮から運ばれ、近所を回って戻ってきます。概して、これは巡礼とよく似ています。地区によってそれぞれ衣装があり、越本は黄色、東小川は青、花咲は紫、鎌田は白のはっぴを着ます。けれども、別の地区のお祭りにも担ぎ手の手伝いとして参加したりするため、色とりどりでとても賑やかです。

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《東小川祭りの写真》

神輿祭りの起源は何でしょうか。

神輿に神を宿らせるため、人々は年に一度、村中を神輿をかついでまわります。神は揺らされたり宙に投げられたりするのも好きなようで、実際に神輿を揺らしたり投げ上げたりするのは痛いけれどとても面白いです!それによって、神輿がまわった地域すべてに神が幸運をもたらします。また、神輿をかつぐことによって病気や災いから地域を守ることができるという、昔からの言い伝えもあります。

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《鎌田の女性神輿の写真》

これは私の実際の経験です:

私は片品に来て3日目に、越本地区で初めて神輿祭りを経験しました。越本に着くと、頭のまわりに巻く小さな手ぬぐいを手渡されました。すると、別のフレンドリーな人が近づいてきて、プラスチックカップに入ったビールとおにぎりを手渡してくれました。私たちは一緒に、大勢の人々や、走り回ったり神輿を担ぐ子どもたち、大人の担ぎ手たちを見ていました。越本・東小川・鎌田では、子どもたちだけで担ぐ神輿と、大人の担ぐ神輿が1つずつありました。

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《越本の子ども神輿の写真》

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《越本の大人神輿の写真》

私がその雰囲気に夢中になっていると、突然神聖な神輿の下の空いているスペースへ押しやられました。周りの男性が私に木の棒の正しい持ち方を教えてくれ、楽しく神輿を揺り動かしました。私たちは一緒に重い神輿を肩にのせ、「わっしょいわっしょい」「オイサーオイサー」とリズミカルな掛け声をかけながら上下左右にゆすりました。これらの掛け声は、例えば重いものを持ち上げるときのような、重労働をよく表しているようです。。

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《著者の視線での写真》

担ぎ手のチームは、何人かのリーダーたちによって導かれたり、元気づけられたりしています。リーダーの一人は、2つの木片を打ち鳴らして掛け声や歩くリズムをとりながら、神輿の先頭を歩きます。それと同時に、そのリズムを保つために笛を吹く人もいます。その他の人は神輿のまわりを歩き、正しい方向へ神輿を押して誘導したり、疲れた担ぎ手と交代して休憩させたりしています。

 

数分間神輿を担いで歩くと、休憩所にたどり着きます。しかしそこで肩を休める前に、男たちは一斉に神輿を投げ上げ、揺すります。私はその激しい動きについていくため、また痛みを負わないために、背伸びをして棒をきつく握っておかなければなりませんでした。特に神輿を宙に投げ上げる時には、棒をしっかりと肩に密着させておくことが重要です。がんばって棒にしがみついていないと、棒が上下して肩に勢いよく打ちつけられてしまいます…あぁ痛い!

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《東小川の子ども神輿の写真》

それから私たちはゆっくりと注意して神輿を台に下ろしました。そしてまたここでも、人々は食べ物や飲み物を配り歩いています。私にあいさつしたりハイタッチをしてくれる人もいて、私は担ぎ手の一員として彼らの尊いならわしに参加でき、とても嬉しかったです。このフレンドリーで活気のある雰囲気の中には、誰でも入ることができますよ!

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《お酒を飲みながら神輿のまわりに集う人々の写真(東小川)》

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《尾瀬太鼓の写真(東小川)》

すると鐘が鳴って、人々は再び神輿を担ぎだしました。少しの間重い神社を肩に乗せて運ぶと、また休憩となります。通常、祭りは午後2時頃に始まり、たくさんの休憩をはさみながら9時頃まで続きます。休憩の時には皆お酒を飲むので、時が経つにつれて群衆の活気は増していき、どんどん楽しくなります。

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《再び神輿を担ぎ出す様子の写真》

花咲祭りは少し変わっています。まず、ここでは神輿を担ぐ代わりに、‘まんどう’と呼ばれるものがあります。それは神輿と同じような木の棒がついたワゴンで、周りから押して動かします。まんどうの上には、年ごとに変わる楽しいキャラクターがついています。今年のキャラクターは千葉の‘ふなっしー’でした。祭りの目的は他の地区の祭りと同様で、神をどうやって運ぶかが異なるだけです。花咲のお祭りは、私が行った中では最も小規模でした。

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《花咲のまんどうの写真》

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《ふなっしーの写真》

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《花咲の湯で休憩をしている写真》

その一方で、昨晩参加してきた鎌田祭りは、私がこれまでに見た中で最も大きなお祭りでした。鎌田祭りは他の地区のお祭りに比べて遅い18時からの始まりで、ほとんど暗い中で行われました。そのため、ご近所は美しいちょうちんでライトアップされていました。私がホームステイ先である梅田屋旅館の台所で手伝いをしていると、遠くで太鼓の音が聞こえました。私はエプロンでさっと手を拭くと、着物と下駄姿のホストマザーと一緒に、彼女の一番下の孫の手を引きながら尾瀬太鼓の演奏を聴くため神社へ走って向かいました。

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《梅田屋旅館の写真》

はっぴや着物姿の大勢の人々や、ちょうちんの仄かな明かり、台上の壮麗な神輿、食べ物や飲み物の匂い、かき氷(削った氷にシロップをかけたもの)、太鼓の大きく力強い音…このような雰囲気に囲まれていると、私は完全にこの日本の伝統的な美しいお祭りに夢中になってしまいました。そこに立っていると、わずか2週間半の滞在の間で、自分がよそから来た人間であると思えなくなるくらい、片品村とそこに住む人々について学んだように感じました。

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最も大きな鎌田の神輿祭りには、男性が担ぐ神輿と女性が担ぐ神輿の2つがあります。女性神輿のリーダーであるちーぼーさんは、私のホストマザーの妹さんです。30年前、ちーぼーさんと彼女の友人が、片品(と利根沼田地区)の‘ひめまとい’という女性神輿を立ち上げました。

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《2つの神輿の揃った写真》

ちーぼーさんが私のところに来て、神輿を担ぐのを手伝ってくれないかと言いました。私はずっとこのお祭りを楽しみにしていましたし、もちろんそれを熱望しました。こうして私は再び、重いながらも小さな美しい神社を肩に乗せることとなりました。担ぎながら神輿の上の不死鳥を見上げてみると、それは私たちのきざむステップに合わせて金色の金属の羽を嬉しそうに揺らしていました。日本の蒸し暑い夜に、私たちは共に声をかけ、励ましあい、汗を流しました。到着地の神社で神輿を下ろす直前、神は最後にとても長い時間揺すられます。私は最後のその時まで、担ぐのを手伝いました。何てすばらしい気持ちなんでしょう!

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神輿祭りへの参加は、片品村のような友好的な共同体では特に、楽しみながら文化やコミュニティーの中に自らを置くことのできる良い体験となるでしょう。日本の文化は信じられないほど豊かで、探求してみる価値があります。

 

私はすでに、お隣の沼田市の女性神輿にも参加しないかとお誘いを受けています。でもそれよりもまず、最後に行われる戸倉地区のお祭りに参加してみたいと思っています!またそこでお会いできるかもしれませんね!

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《花咲の写真》

鎌田の写真は私の友人であり同僚のアヤに撮ってもらいました。ありがとうございます!

 

※こちらのサイトは翻訳されたものです。

本サイトはこちら(英語版)

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